2012年09月30日

Nobunari Oda ネーベルホルン杯SP ステップ解析

「The New Moon in the Old Moon's Arms 」
最初から最後まで美しく流れて、空間の広がりを感じさせる
素晴らしいショートプログラムでした。
きたな、って感じです。




新シーズンのステップ解析第一号!
今年からステップシークエンスはサーキュラーとかストレートラインとか
いう括りがなくなりました。
形にかかわらずリンク全面を使用していればオッケー。
それから、レベル判定の基準がちょこっと変わりまして、
うーん、ちょこっとじゃないか…けっこう大きな変更がありました。

○パターンの半分を片足で滑ることがレベルを上げる特徴で無くなった
○上半身の動きが少なくとも1/2から1/3に変更になった

片足ステップなくなったー!w
個人的にあまり好きではなかったのでこれは歓迎です。
上半身の動きが1/3でOKになったし、今まで片足ステップに頼らずに
生きてきた(←大げさw)選手にとってはレベル4を取ることは
それほど難しくないでしょうね。

↓コミュニケーション1724です。ステップの項目を参照のこと。
http://www.skatingjapan.or.jp/image_data/fck/file/Figure_ISU_Communication/communication1724J_Single&pair.pdf


では本題の織田選手のステップシークエンスを。

1  フォアクロス(ラン)
2  LFO-RFOアウトモホーク 
3  LBIクロス(ラン)
4  RBO-RFOカウンター
5  RFO-RBIスリー
6  LBO(ラン)
7  RFO抜けでイナバウアー 
8  RFO-RBIスリー
9  LBO-LFI-LBOダブルスリー
10 CWツイズル 1回転
11 RFO-RBIスリー
12 バッククロス(ラン)
13 LBOからルッツ踏切のハーフジャンプ。キック!
14 RFIランジ
15 RFI-RBOスリー
16 LFOループ
17 LFO-LBIスリー
18 RBO(ラン?早くてわかりません・・)
19 LBO
20 RBO(19,20はクロスロールまではいかないけど小さなロール)
21 RBO-RBIチェンジエッジ
22 RBIループ
23 トゥホップ
24 RFI−RBOブラケット
25 LBIクロスビハインド
26 トゥホップ
27 LFI ストローク
28 RFI-LBIモホーク
29 RBOクロスロール(フリーレッグ上げ)
30 左トゥをちょんと突く
31 RFIランジ
32 RFI-RBOスリー
33 CCWツイズル
34 RBO-RFOカウンター
35 RFO−RBOロッカー
36 RBO-RBI チェンジエッジ
37 LBOーRFI-LBO 連続チョクトー
38 バッククロス(ラン)
39 RBI-RFIカウンター
40 イーグル
41 LFOーLBIスリー
42 RBOからトゥループ踏切のハーフジャンプ
43 LFO-LBIスリー
44 RBOで軽くホップして前を向く(バニーホップの半回転版みたいな)


動画でしか見てませんしスロー等使用してませんので、間違いあったらすみません。

全体的に大きなカーブで構成されていて奥行きを感じるステップ。
こういうの大好きです。

レベルフィーチャーを一つずつ確認します。

1.ターン、ステップの多様さ
スリーターン、ツイズル、ループ、カウンター各2個。ブラケット、ロッカー各1個。
モホーク、ランが各2個、チョクトー、クロスロール各1個(数えられるのは2個まで)
こんなところでしょうか。(数えるのめんどくさいw)
「多様な」(レベル3)の範囲内です。

2.完全に体が回転する両方向への回転
なにやら難しい言い方ですが、ものすごく砕いていうと
「右にも左にもクルクル回っとけよ」みたいな感じです。
織田選手のステップの場合、大きく分けて
4のカウンターから12のクロスまでがCW、
13のハーフジャンプから18あたりまでがCCW、
28のモホークから33のツイズルまでCCW、
40のイーグルからラストまでCCW
の、回転になっています。CW、CCW回転のそれぞれが全体の1/3を
カバーしていればレベルが1つ上がります。
ざっと見た感じ左右にバランスよく回っていればOKだと思います。
(これ、振り付け上の問題なのでこれでレベル取りこぼす人はあまり
いないんじゃないかと思います…)

3.少なくともパターンの1/3において上半身を使っている
体幹バランスに影響を及ぼすくらい両腕、頭、胴体をはっきりと使いなさい、
ということですが、これも1/3をどうやって測ってるんだろうという
疑問が湧くのですが、織田選手はクリアしてそうですね。

4.難しいターンの組み合わせ
当ブログでさんざん言ってるディフィカルト・ターン!
上半身が1/3になった今、レベル3になるか4になるか、
その分かれ目はほぼターンにあると言っても過言ではありません。
ロッカー・カウンター・ブラケット・ツイズル・ループの中から3つを
組み合わせ。異なるものを2つ。
織田選手のこのステップでは33〜35の1つのみ。


なのでレベルは3にとどまっています。
レベル4にするならばブラケットやロッカーなどがもう少し欲しいですね。

その代わりハーフジャンプやイーグルなどが多く入っていて、華やかさのある
ステップシークエンスになっています。
とくに最初のモホークからハーフルッツまでの大きな円を描く流れが
音楽にもあってて気持ちいいな〜と思います。



 略称
 CCW=Counter ClockWiseの略。反時計回り。フィギュアスケートにおいては順回転。
 CW=ClockWise。時計回り。フィギュアスケートにおいては逆回転。
 LFO,RBI等=エッジを表します。LFOならLeft Fore Outside,RBIならRight Back Inside


 フィギュアスケート資料室さん 用語辞典
 http://www.geocities.jp/judging_syst em/dic/#tid186



 
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2012年09月15日

ネイサン・チェンのつなぎのステップ!

「ネイサン、事件です!」



さきほど観て衝撃を受けた&ステップ解析魂をくすぐられましたので紹介します!
JGPオーストリア大会で初優勝を飾ったアメリカのネイサン・チェン君。
彼のプログラムに入ってるトランジション(つなぎのステップ)がとにかくゴージャスだ。
スケート関係者はよく「オカズ」なんて言ったりしますが、
これだけオカズが入ってるプログラムをわずか13歳でこなすっていうのが、
もうほんとに恐ろしいです。

ざっと紹介します。

3Aの後→ ロッカー、ハーフループ(前後開脚)、ランジ、ツイズル、
      スイング、モホーク、クロスビハインド、モホーク

イーグル×2から2A

FSSp後→ クロスロール、ホップ、スリー、トゥステップ、ループ踏切のバレエジャンプ、
       1Lo、インサイドアクセル

3連続後のスローパート→ イーグル(アウト〜イン)、BOスリー、ツイズル、チョクトー、
            クロス、スリー、チョクトー、クロス、スリー

3F+3T後→ ロッカー、クロス、トゥステップ、ツイズル、ハーフループ、ダブルスリー


その後の3Fもターンの連続から跳んでるし、3Lzの前にも4ステップ×2。


「オカズ」はたくさん入れたいけれど、それに振り回されてしまって、プログラムが
壊れてしまう危険性があります。
エレメンツが確実だからオカズを入れる事が出来るんですよね。

大きく伸びのあるスケートやダイナミックなジャンプ、という点では
年上の選手たちにかなわないかも知れないけれど、
自分の出来ることで最大限の点数を引き出した素晴らしいプログラムだと思います。

たぶん、シニアのトップ選手にこのプログラムをやって、と言っても
なかなか出来ないんじゃないかと思います〜w

同じようなプログラムの魅せ方をしてる選手として、ぱっと思いつくのが
ジュニアの宮原さとこ選手。
彼女もステップが上手でジャンプが確実な選手ですね。

(「ネイサン、事件です」はTwitterで流行中のネタです・・・w)
posted by mico at 00:00| Comment(0) | ステップ解析 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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