2012年11月12日

Victoria Helgesson 2012ロシア杯SP ステップ解析




スウェーデンのヴィクトリア・ヘルゲソン選手は
スケーティングと、ステップやスピンの上手さには定評のある選手です。
とくにステップでは毎試合レベルをきっちりとっていることで
ファンにはお馴染みの選手。
昨シーズンからステップ解析やりたいなあと思っていました!
衣装やヘアスタイルのトータルコーディネートも毎回素敵だなあって思います。

アメリカ大会でも一人堂々のレベル4を獲得したステップです。yeah!

ストップしてかがんだ状態から
1.キック
2.ポーズ
3.LBI〜シャッセ
4.LBI-LBO チェンジエッジ
5.RBIクロス
6.LBIウェイトシフト(体重移動)
7.LBIループ
8.RBIウェイトシフト
9.LBOクロス
10.RBIクロス(ラン)
11.RBI-RBO チェンジエッジ
12.RBO-RFI スリー
13.RFI-RBO ブラケット
14.LBO クロス
15.RBI-RFI ロッカー
16.RFI-RBI カウンター
17.RBI-RFI カウンター
18.ホップしてLBIにのりかえ(モホークの動き)
19.ホップしてLFI(カウンターの動き)
20.LFI−LBOスリー
21.CWツイズル
22.インサイドイーグル
23.RBO クロス
24.LBI フリーレッグをちょんちょん
25.RBI ウェイトシフト
26.LBI ループ
27.ストップ 横にぴょんぴょん
28.RFI−RBOスリー
29.LBIクロスふか〜く(右手が氷に触れるような振り)
30.LBI−LFI カウンター
31.CWツイズル
32.LBO ループ
33.RFO ストローク
34.LFI クロス
35.LFI-LBO ブラケット
36.RBIクロス
37.RBI−RFIカウンター
38.CCWツイズル
39.RBO−RFOロッカー
40.RFO−RBIブラケット
41.イナバウアー
42.LBOクロスロール フリーレッグ振り上げ


ターン・ステップの多様さ
スリーターン、ツウィズル、ブラケット、ループ、カウンター、ロッカー
6つのターン全て両方向に1回以上
ステップはチェンジエッジとランはわかるんですが…もうひとつがみつけられない。
私の勉強不足ですね、すみません。

難しいターンの組み合わせ
15.RBI-RFI ロッカー
16.RFI-RBI カウンター
17.RBI-RFI カウンター

30.LBI−LFI カウンター
31.CWツイズル
32.LBO ループ

37.RBI−RFIカウンター
38.CCWツイズル
39.RBO−RFOロッカー
40.RFO−RBIブラケット
以上3か所が該当します。うん。実に多彩ですね。

両方向への回転と上半身についてはレベル4を獲得してるということで
省略します。


ヴィクトリア選手のステップは
ひとつひとつのターンのカーブが深く、入りと出のエッジもはっきりとしているため
ターンがしっかりカウントされ、レベルを獲得できているのだと思います。
エッジ1
彼女のターンはこのような深いカーブを描いているのがわかると思います。
深いカーブ=深いエッジです。エッジを倒すと自然と強いカーブが生まれます。

↓こちらは悪い例。
浅いエッジ
カーブが浅く、入りと出のエッジもはっきりしません。
このようなターンだとカウントされにくいです。

それからターン後もすぐに次の動作に移るのではなく、
ヴィクトリア選手はしっかりと1秒くらいはエッジに乗っている印象です。

それらをしっかりこなしつつ、魅せるところは魅せる。
両手を上げ、上を向いたり、腰を深く曲げたり、止まって踊ってみせたり。
ジャズのポインシアーナという曲ですが、
真夏のちょっとけだるい午後といった雰囲気でかっこいいですよね。
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2012年10月25日

Takahiko kozuka 2012 スケートアメリカ Exodus ステップ解析


FOIから少し変更ありましたので新しくしました

1  フォアクロス(ラン)
2  LFO-RBO アウトモホーク
3  LBI クロス
4  RFI ストローク
5  RFI-LBO チョクトー
6  LBO-LBI チェンジエッジ
7  RBO 踏みかえ
8  RBO-RFI−RBO ダブルスリー 
9  RBO ループ踏切のハーフジャンプ
10  RFI ストローク
11  LFO 一瞬両足?
12  RFI−RBO ブラケット
13  RBO-RFO カウンター
14  RFO-RBO ロッカー
15 トウステップ
16 RBI クロス
17 LFO-LBI フリーレッグ振上げ回転(※軸足はスピンの入りと同じ)
18 RFI−RBO ウインドミル(※軸足はバックスピンの入りと同じ)
19 LBI クロス
20 RFO-RBI スリー
21 RBI ループ?
22 ストップ 天を仰ぎみる
23 2歩走る
24 LFO-LBO ロッカー
25 LBO-LFO カウンター
26 LFO ループ
27 RFO/LFI 両足で回転(※)
28 トウで立ってストップ
29 RBI クロス
30 RBI-RBO チェンジエッジ
31 LBI クロス
32 RFO CWツイズル
33 RBI-RBO チェンジエッジ
34 RBO-RFO ロッカー
35 RFO-RBI ブラケット
36 LFI ストローク  
37 RFO クロスビハインド
38 RFO-LBO アウトモホーク
39 RBI クロス
40 LBO 踏みかえ
41 逆回転トーループ踏切ハーフジャンプ
42 LFI-LBO スリー
43 トウステップ
44 RBI クロス
45 ホップ−左トウ−RFI(※)
46 RFI-RBO スリー
47 LBI クロス
48 LBI CCWツイズル
49 RBO ラン
50 RBO-LFI-RBO 連続チョクトー
51 RBO トウループ踏切のハーフジャンプ(だけどほとんど前向き)
52 RFI-RBO-RFI-RBO 連続ダブルスリー(最初はランジで)
 

前回、上半身が弱いとか書いてごめんなさいいいい
と叫びたくなるくらいに素晴らしいステップでした!

ナンバリングが52までになっておりますけども、ステップが増えたわけでは
なくて、細かく書いてるだけです。あとちょっと自分の認識が違ってたかな?
というところを修正しています。

最初のほうのループ踏切のハーフジャンプの後にあったスリーが前になったのと
34のロッカー後のステップが少し順番が変わってるくらいで
内容にほぼ変わりはありません。
しっかりと深いエッジを使い、上半身の動きに気を付ければ
レベル4が取れるステップだと思います。

順番をいじるのは、その方がしっくりくるとか見栄えがいいとか
そういう理由です。
ダブルスリー後のハーフジャンプ、いい感じですね。


スケアメでのレベル判定はかなり厳しいなーと感じました。
レベルが2ということはおそらくターンやステップがきちんとなされていない
という判断なのだと思いますけども。
映像でわかるのは最後のチョクトーのLFIが怪しいな、ってくらいです。


あとレベルについてはこのエントリーなんかも読んでみて下さい。
羽生選手に学ぶ!ステップレベル4の取り方

あ、あとテクカルパネルハンドブックの日本語版が出てましたので
貼っておきます。
ISUテクニカルパネルハンドブック2012-2013

ちなみに去年も書きましたが1,2と34,35でやってるモホーク〜クロスの動きが
4ステップ(ふぉーすてっぷ)といいます。
スケーターの基本中の基本ですので覚えると捗るかもしれません。
実は私も4ステップは得意技ですッ(`・ω・´)

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2012年10月08日

Mao Asada 2012ジャパンオープン 白鳥の湖 ステップ解析

浅田選手ジャパンオープンでのフリー、白鳥の湖。
後半アップテンポになり、ステップシークエンスからラストまで
ドドーッと盛り上がっていくプログラムです!




1 LFO-LBI フリーレッグ振上げ回転
2 RFIから CCWツイズル
3 RBO-RBI チェンジエッジ
4 RBI-RFO スリー
5 RFO-RBI ブラケット
6 RBI-RFO スリー
7 RFO-RBI ブラケット
8 RBI-RFI カウンター
9 RFI-RBO ブラケット
10 LBO クロス
11 左トウと右エッジを使ったCW回転ステップ(2回転くらい)
12 RFOから CWツイズル
13 LFO ループ
14 RFI-RBO-RFIダブルスリー
15 RFI-RBO ウインドミル
16 LFO スリージャンプ トウで降りて回転
17 LFO ラン
18 CCWのトウステップ
19 LFOから CCWツイズル
20 LBI-LFI ロッカー
21 LFI-LBI カウンター
22 LBI-LFI カウンター
23 LFI-LBO ブラケット
24 RFI-LBI モホーク
25 RBI クロス
26 LFO-LBI ウインドミル
27 右トウでホップ
28 RBO ピボット
29 腕を伸ばすポーズ
30 トウでその場で回転
31 CWのトウステップ
32 RFO-RBI スリー
33 LBO ラン
34 RFOから CWツイズル
35 RBI-RFI ロッカー
36 RFI-RBI カウンター
37 RBI-RFI カウンター
38 RFI-RBO ブラケット
39 LFI-RBI モホーク
40 LBI クロス
41 RBI-RBO×2 チェンジエッジで手をふりふり(片足スネーク)
42 RBI ループ
43 LFO ループ
44 LFO-LBI ウインドミル
45 CCW バッククロス(ラン)
46 RBO ラン

タラソワ振付のステップシークエンスはテンポが速く、細かく
浅田選手のフットワークを生かした構成になっていますが
速いということはそれだけエッジが浅くなりがち。
ジャッジによってはターンを認められないこともあるので
気を付けたいところです。(といってもシークエンス中に入ってる
ターンの数が多いので1つや2つ認められなくても大丈夫なんですが)

1番の回転動作やウインドミルの説明などは前回の小塚選手のものを
見ていただけると良いなと思います。
4,5,6,7は連続ターンです。冒頭のツイズルのあと、手前側に向かって
エッジを前後に切り替えているやつです。
シェーラザードのステップでは物議を醸したアイツですが…w
浅田選手はこのステップが得意のようですね。よく見かけます。
ではレベルフィーチャーを見ていきましょう。

ターン・ステップの多様さ
スリーターン、ループ、ツイズル、ブラケット、カウンター、ロッカー
6つのターン全て両方向に1つ以上
チェンジエッジ、モホーク、トウステップ、ランが両方向に1つ以上
「複雑」(レベル4)に該当します。

完全に体が回転する両方向への回転
CCW=1〜2、13〜19、26〜28、43〜44
CW=11〜12、30〜34、42
浅田選手は本当によくクルクルと回るなあと思います。
16〜19のホップしてトウステップからツイズル、の流れなどは
お人形のようにクルクルと回ってて、きれいで、
こういうのが浅田選手らしい良さだなあと思うのです。
タラソワ先生もそれを分かってて、ツイズルやトウステップなどを
たくさんシークエンスに入れてるんじゃないかと思うんですよね。

少なくともパターンの1/3において上半身を使っている
白鳥をイメージした腕の振りやウインドミル、ターンでも腰を深く曲げたり
など、上半身を大きく使っていると思いますが、
腕の振りなどはもう少し背中から使えたらいいなと思います。
せっかくの白鳥なので、優雅に、バレエのイメージを伝えて欲しいなあと
思います。
(ハンガリーでバレエを習ったとのことですが、近場でコンスタントに
教えてくれる先生はいないのでしょうか…)

難しいターンの組み合わせ
おそらく7〜9(ブラケット・カウンター・ブラケット)、
19〜23(ツイズル・ロッカー・カウンター・カウンター・ブラケット)、
34〜38(ツイズル・ロッカー・カウンター・カウンター・ブラケット)
が該当するのではないかと思います。
はい。
なんと難しい5つのターンの組み合わせです!
かつ、19〜23が左足による、34〜38が右足による、同じターンの組み合わせです。
ステップ解析やっててこういうのは初めてですねー。
初心者だとバランスよくステップするために両方の足で同じステップやりなさい、って
ことはあったりするんですけど、選手でこういう難しいステップを
左右両方で、っていうのはあまり見かけない気がします。
利き足、ってどうしてもあるので、左右の足でどちらも同じように
ステップが踏めるというのは素晴らしいことなんです。
しかも5つのターンの組み合わせ。やらなくてもいいのに。
どちらかといえば深いエッジでゆっくり大きくカーブを描くような
ステップの方が今は評価が高いと思うんですけど
こういうステップを入れてくるところにタラソワさんの美学を感じますね。


10/28追記
コメントで質問をいただきましたので紹介します!
上の動画で中盤のスピンのあと3:17あたりにやっている足を前後にスライドさせる
ステップは何か、ということでした。
これは、コンパルソリーダンスのサンバに出てくることで
お馴染みのステップで、スリップステップといいます。

シルバーサンバ パターン表(PDF)
http://www.ice-dance.com/main/images/stories/pdf/compulsory/SilverSamba.pdf

ボーン&クラーツ1996年ワールドCD サンバ

1:06と1:34でスリップステップをやってます。ぜひ観てみて下さい!


略称
 CCW=Counter ClockWiseの略。反時計回り。フィギュアスケートにおいては順回転。
 CW=ClockWise。時計回り。フィギュアスケートにおいては逆回転。
 LFO,RBI等=エッジを表します。LFOならLeft Fore Outside,RBIならRight Back Inside


 フィギュアスケート資料室さん 用語辞典
 http://www.geocities.jp/judging_system/dic/


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